喫煙という行為には着火という作業が伴う。
いまだに電子タバコ特有のケミカル臭を受け付けないので、紙タバコを嗜んでいる。
紙タバコの紫煙がもたらすニコチン臭を周囲に撒き散らせておきながら、ケミカルはイヤ!とか言っている己はカスの、ヤニカスでしかない。
ので、外出時には
・タバコ
・ライター
・携帯灰皿
を用意して行く。
ただ、この三点セットをよく忘れる。
喫茶店行こや!と決意して家を出ることは稀で、時間が空いたら、その付近で喫茶店を探す。
ことから、「なるべく吸える」場合に備えて、その度にコンビニに駆け込み三点セットを買い求めることになる。
いきおい、ウチの自部屋には、膨大にライターや携帯灰皿が溜まっていくことになる。
一歩引いて、携帯灰皿に関しては、灰皿の存する箇所で喫煙することで、購入を免れることが出来るのし、喫茶店に入ってしまえば問題ない。
が、ライターが無ければ喫煙は叶わない。
喫煙可能な喫茶店に、店名が刻印されたマッチが常備されていることが、一般的であった時代は、ほぼほぼ終わってしまっており、これまで訪れた喫茶店でもマッチを見かけたことは、ほぼほぼない。
ライターに関しては、安価で、長持ちし、嵩張らない
を愛用している。
「BIG」ではなく、「BIC」なのは家電量販店と同じ。ビックリ。
Bicジャパン ビック(Bic) ライター J23 スリム 使い捨て やすり アソート 5本セット J23E-AST5P
無駄な装飾は廃されており、オーバルでスムースなプラスティックボディが手に良く馴染み、ポケットに入れていても良い意味で存在感が薄い。
かつ、フリント式のものならば屋外での使用時も高確率で着火する。
使い捨てライターの着火方法は、大きく2つ。
・フリント式
・電子式
「電子式」は、イグナイター(電子式着火装置)によって高電圧を作り出し、カチッと押し込むだけで着火するのだが、風に弱く、体感では故障しやすいとも感じる。
よく、カチッカチッと延々着火未遂を繰り返している喫煙者を見かけて、
「カチカチカチカチうるせーなぁ、カチカチカチカチ」
と感じ、
「カチカチ山かよっ」
と叫び出したくなることもあろう。
あろうや。
コンビニ等でもっとも手に入りやすいのは「電子式」で、フリント式ライターよりも僅かに安価だが、着火確実性こそが喫煙者がライターに求める最大にして、最低限の機能であるのだから、「電子式」にはもっと頑張ってもらいたい所。
「俺、イグナイター使ってますけど」
とイキる以外の目的で、電子式ライターを保有する意味は薄い。
「フリント式」は、発火石(フリント)をこすって火花を発生させる原始的な着火方法を採用したライター。
オールドスクールであるが、着火確実性は電子式を上回る。
電子式より、原始的。
で良い。
ちなみに、BICライターのラインナップには電子式ライターもあり、そこら辺の電子式よりは優秀。
だが、最適解は、
BICのフリント式ライター
であろう。
多分。
という訳で、至高の使い捨てライターと言ってよいフリント式のBICライターだが、当然ながら着火部が濡れてしまったり、低温環境では着火確実性が低下する。
ここは雪国。
金沢市に在住しておるものですから、
・濡れる
・寒い
という状況が冬場には押し寄せてくる。
そんな環境下でもタバコは吸わねばならない。
吸わなくてもよい。
いや、吸いたいのである。
雪国の冬では、残念ながらBICライターもそのポテンシャルを生かしきれない。
そこで、冬場には
を使用している。
炎が青い。
赤い炎が1500度であるのに対して、青い炎は10000度以上。
雪国金沢ぐらいの寒さと湿度などものともしない着火確実性を誇る。
漫画で例えるならば、彩花みん『赤ずきんチャチャ』と島本和彦『アオイホノオ』くらいに熱量が異なるのである。
ただ、私は『赤ずきんチャチャ』の方を愛おしく思うので、ライターの話と漫画の話を、タイトルに入った色味だけを取り上げて、比較するのは愚かな行いであるということは確認しておきたい。
赤ずきんチャチャ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)
超優秀なSOTOマイクロトーチであるが、単にヤニカスがタバコの先に火をつけるだけのために携帯するのはヘビーデューティが過ぎるし、何より「嵩張る」。
ちょっとしたクワガタくらいの大きさとゴツゴツ感があるので、ポケットに突っ込んで歩いていると、「アレっ?クワガタが太ももに?」と錯覚することもあるくらいである。
冬場ならば、コートの外ポケットにクワガタ数匹を飼うこともやむなしだが、夏場、限られたポケット内でクワガタを飼育することは避けたい。
雪が溶けたら、SOTOマイクロトーチは、防災バッグに放り込んでおくこととする。
「嵩張らない」
ことに優位性を持つBICライターだが、豊富なラインナップを誇る。
スリムライター J23
が、高さ75mmで手のひらにスッポリ収まりがよい。
本体を握って、ちょうど発火石が親指の位置にくる。
しかし、携帯性と「嵩張らなさ」に着眼すると、もっとも短足で細身の
ミニライター J25
が、コンパクトで「嵩張らない」
Bicジャパン ビック(Bic) ライター J25 ミニ 使い捨て やすり 9本 セット J25-9P 樹脂
自宅から外出する際には、自宅の鍵を持ち出すことになるので、キーホルダーに鍵をかましている。
よって、BICライターも鍵と並べてキーホルダーに固定すれば、「ライター忘れた→また、買わねば」のループを打破できる。
しかし、ライターをキーホルダーに付けるのが難しい。
「ライターキーパー」
や
「ライターホルダー」
と検索すれば、ライターのお尻に突っ込むゴム様の部分にダブルリングが取り付けられ、キーホルダーに通せるグッズが売られている。
のだが、せっかく「嵩張らない」のが利点のBICライターを「嵩張らせて」しまう。
し、何よりロゴとかロゴとかカッコよろしくない。
ライター付き ライターキーパー ライター&キャップセット カラーバリエーション キーホルダー キャンプ アウトドア キャンプギア バーベキュー 非常用 災害対策 ※色選択不可 1個 [並行輸入品]
コレは、いらないです。
リング部もデカすぎ。
アウトドアブランド「KAVU」のライターケースは、ライターをホールドする部分とキーホルダーに通す部分がシリコンで一体化されており、一時使用していたこともあるのだが、シリコンは素材として粘着性とまではいかないが、付着性を有する。
これによって、ポケットへの出し入れの際に引っかかりが生じる。
さながらポケットの中にむき出しのハイチュウを入れているようなものである。
ベトつくな、お前。
カブー KAVU ライターケース 蓄光 19820442010000
常に携帯することと、30回/日におよぶポケットからの出し入れを想定するとコチラも最適解には到達しないことになる。
なんとか、最低限のライターへの付加で、BICライターをキーホルダーにくっつけたい。
そこで、思案しつつBICライターを眺めていると、風防部に空気穴が開けられていることに気が付いた。
この縦穴と、炎の出る大穴に丸いリングを通せれば‥‥
通せました!
やりました。
多分、ここ数年で一番でかした瞬間。
自分を愛でてあげたい。
無事に、キーホルダーへの装着完遂。
もう、外出先でライターを忘れてしまって、無駄に我が家のライター数を増やさず済みます。
めちゃくちゃ天才的なライフハックだとひとりごちていたのだけれど、ふと私はただの井の中の蛙ではないのか?という疑念が頭をよぎり、検索かけると、
当然のように先達がいました。
アウトドア界隈では、よく知られた方法のようです。
私は、井の中の蛙。
きっと、一生浮かばれない人生を送りつつ息を引き取るのでしょう。
パクったりするつもりなかったです。
すみませんでした。
けれど、けれども、
これで、「ライター忘れた」問題は一定の解決をみた。
これから先は、鍵ごと落としたり、忘れたりしないようにしますね。
安心して、喫茶店行ってタバコ吸います。
喫茶店行くのが残された人生の楽しみ。
付記すると、金属製のリングを鍵などに通す際に、
「指が痛い」
「爪が傷付く」
問題もある訳ですが、
リングをウェーブ状にすることでスムーズに対象物を装着できる商品も売っています。
[Waveclips] キーリング 日本製 特許取得 工業用ばね 4個セット 【シルバー】
さらに、100均にはリングを物理的に開かせやすくするピンセット状の製品が売っていた。
100円いや110円払うなら、爪ガタガタになってもいいです。
という向きには必要ない物ですが、私は今回お世話になりました。
年一回くらいしか使わないでしょうけど。
次使おうとした際には、「どこ行った?」ってなってそう。
結論的には、「ライターをキーホルダーにくっつける」ことに腐心するよりも、ライターそれ自体を忘れんようにすることが肝要。です。