喉の渇きを癒したいとき、足の疲労が臨海に達したとき、しのつく雨をしのぎたいとき、買ったばかりの文庫本を開きたいとき、そして、紫煙をくゆらすひと時を過ごしたいとき。 路傍に佇む喫茶店の門をくぐる。 なるべくならば、煙草の似合う、そんな店がいい。
<本日のサ店>
ゆりの木




ここより下は、当ブログ執筆者の身辺雑記をふんだんに含んだ、取るに足らないとしか言いようのない雑文雑記ですので、お店の基本データのみを知りたい方は、上記目次より各項目をクリックし、あなたが必要とする情報を摂取したのち、早々に離脱することをお勧めします。バイバイ!
ブログ執筆における対象者とのクレディビリティの構築は悩ましいところである。
店内撮影はもとより、メニュー品目、トイレの様子を公開することを好ましく思われない店主がおられることは充分に理解する。
殊に、「トイレ」については個人的にも喫茶店の設備として、事前に知っておきたい情報と捉え、出来るだけ記事内に組みこむこと常としてきたのだが、最近はそうこだわらなくなった。
というか、忘れていることも多い。
トイレ写されていい気分のしない方も多かろうし。
でも知りたい思いもあるし、との逡巡はありながら、忘却していなければ続けていきたいと思う。
記事内容に関して、例えば店主の他店への批評、何かへの評価が誹りと受け止めらる可能性のある場合、あるいは、店主の思想や党派制の標榜については誤謬を伴う恐れがあるので記さないようにしている。
ただ、何を食った何飲んだ、何を話したといった固有の体験が、私としてはブログに記せる肝だと考えている。
これを書かねば、ブログをこさえている意味がない。
店主の方との会話はなるべく齟齬が無いように店を出てからすぐに備忘録をこさえるようにしているし、店内で感じたこと味わったものについても正直に忌憚なく記しているつもりである。
また、ブログ内の雑感雑文部には、おひゃらかし気味な記述をしている自覚はあるが、訪れた店舗について中傷するような記載はしていないつもりである。
しかし、「ブログに何ぞ書いてくれるな!」といった反応をされることに出くわすことがいつかあるとは思っていた。
といった概ねエクスキューズまみれのアバンを書いてから、今回訪れた「ゆりの木」について記し出すと、メッチャメチャ怒られたみたいだが、そういう事ではない。
マダムにブログを書いていることを告げると、事実無根を書かれた経験から、意図されぬ発信への猜疑心を持たれているとのことであった。
追って、「食べた物や、店内の様子くらいならば書いていいよー」とのことだったので、ここから下は、いつも通り書かせていただきます!
市内百万石通りを、東山方面に向かう尾張町。
本通りから少し入った路地の角っちょに「コーヒールーム ゆりの木」はある。



一階部は駐車スペースになっており、店舗は階段を昇った二階にある。
店名が記されたボードに幸先良く
「喫煙可能店🚬です」
との表記。そして、下部には、
「※ 店内は喫煙可能ですが、煙草の臭気はほとんどいたしません」
との追記。
私の体はワインでできている如く、私の体はタバコで出来てしまっており、ヤニ臭に対する耐性が強すぎなので、どんな喫煙可能店に入っても何のヤダ味も感じないのだが、クリーンなカフェを志向する向きには有用な一文であろう。
しかしながら、第一ステップは踏み越えた。「ゆりの木」は
喫煙可

階段を登攀し、店内に入ると左手にはありし日に活躍していたであろうタバコ自販機。もう使用されなくなった電話ボックスを擁する喫茶店はいくつか見てきたが、タバコ自販機が残されているのは初めて見た。
右手にはカウンター、その向かい側窓際にはテーブルが並ぶ。
「ひとりですが、いいですか?」
と何の躊躇も無く入店しようとしたら、
「ごめんなさい!そこのスリッパお願いします、ごめんなさいねー」
と指摘され、マダムの目線の先に目をやると履き替え用のスリッパがあった。
何を見てるんだ、という気がする。何も見えていないだろう。あるいは、なるべく見ないように生きてきた人生の末路であろう。
「今日は、暑かったですねー。お好きなところどうぞ」


奥のテーブルに着席し、メニューを眺め、メニュー撮影というのが、いつもの第二ステップなのだが、ここで非常ベルが鳴り響く、長州力風に言えば「非常ベルが聞こえないのか?」となる。
詳細は記さないが、メニューの表紙には、メニュー内容や価格についてwebにあげるのを控えることへの「お願い」が記されていた。
一気に緊張感が走る。といっても、それが走ったのは私の周囲2cmだけで、マダムはご常連さんと和やかに話されている。
注文を済ませ、喫煙可否の確認をし一服。
灰皿として使われている貝の形状をした陶器には、匂いを抑えるために抽出後のコーヒーかすが敷かれており、これが臭気のしない喫煙店に貢献しているのだろう。



自家製ゼリーはミニサイズをお願いしたのだが、
「暑かったから、ワンサイズ大きいのどうぞー」
と、マダムのご厚意でランクアップしてもらう。
夏日だったとは言え、5月半ばにして既に汗だくの私は一刻も早くサイズダウンせなばならないが、提供品がサイズアップするのは大歓迎。
しかし、口に入れる物をサイズアップサイズアップばっかりしてるから、いつまで経っても己のボディはサイスダウンしないのであり、アップアップなのである。
テーブル席が、カウンターにほど近い店内構成なので、話しかけやすい。
ここで思い切ってマダムにメニュー詳細のweb公開を忌避されている理由について尋ねてみる。
「一人でやってるでしょ?だから、メニューの品も価格もどんどん変動していくから。デジタルタトゥーみたいに残されるのはちょっと困るなー、と」
これまで訪れた喫茶店でも、昨今の珈琲豆および食材の高騰を受け、提供品の値上げを検討されている店主さんの話を幾度も聞いた。
「ネットで見たアレないんかい」とか、「ネットで見たのんと値段ちゃうやないかい」的な、ご自身の発信ではない形での誤解を懸念されているのだろう。
了解です。
私は、通りがかりの弱小ブロガー。
各店舗のルールごと、丸ごと、その規律に従いながら発信することは確認しておかねばならない。
その上で、
「食べた物や、店内の様子くらいならば書いていいよー」
と言ってもらえたのです。あざす!
店に入ってすぐに大きな植物があり、それがてっきり店名の「ゆりの木」なのかと思い質問。
「ああ、アレはゴムの木」
「…ですよねぇ。あの葉っぱはねぇ」

当て推量が頓挫し、知ったかぶりを発動してしまった。
実際には、店名の由来はマダムのお名前から。
「ゆりの木」は、マダムのお母さんの代から数えると30年になるそうだ。
こんなことを書いている、それ自体も適切を欠くのかも知れない。よって、ここから駆け足となります。最初っから駆け出さないところが、つまらない文章を書く人間の特徴。だから、いつまでも駆け出しなのだ。
「ゆりの木」では、動物愛護のチャリティグッズも販売されている。
マダム自身も猫を飼われており、保護猫活動にも熱心に取り組まれているとのこと。

たまたま、居合わせたご常連が、保護猫の譲渡会を定期的に開催されており、我が家も老齢の母親のパートナーに猫を飼うことを検討していたところだったので、詳しくアドバイスをいただく。
いわく、高齢者には猫の素早さに対応できないケースが多いようで、脱走する事態に至らぬような対策が絶対条件。
厳密に、逃走経路を塞ぐような、ドアや窓を締め切った生活に耐えうるかどうか。
犬と違い、鎖骨のある猫は網戸やドアノブも器用に開けたり、回したりするそうだ。
よって、ウチのような条件では、室内で飼える散歩の不要な犬か、動きが緩慢で脱走の恐れが小さい老猫が良いのではないか?と教えてもらった。
可愛いから子猫を欲する!
みたいな浅慮だけで、生き物を飼おう!ちゅーような態度にしっかり釘を刺される。
ただ、老猫であろうと母親と仲良く暮らしてくれるのなら良いと思う。
いずれにしても、しっかり環境を整え、理解を深め、擦り合わせてからの話。
母親と相談してみます。

猫を老人が飼う可能性について、じっくり話を聞かせていただいているうちに、長居が過ぎてしまい、サービスでお茶もいただく。

「ゆりの木」のマダム自身が猫マスターでもあるので、猫に関する悩みや質問を抱えて訪れても、親身になって答えてくれるだろう。
色々聞かせてもらったので、会計時、募金箱に些少だが募金させていただく。
ごちそうさまでした。






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所在地
営業時間
12:00〜19:00
定休日
日・月
席数
カウンター x 6
テーブル x 4
電源
不明
Wi-Fi
不明
SNS
店内BGM
なし
トイレ
未確認
喫煙の可否
喫煙可




