金沢 なるべく吸える喫茶店

吸えたら良いけれど吸えない時もあるから飲めたら満足です

うちの仔カフェ(金沢競馬場)「いってらっしゃいー」 金沢競馬体験記②

喉の渇きを癒したいとき、足の疲労が臨海に達したとき、しのつく雨をしのぎたいとき、買ったばかりの文庫本を開きたいとき、そして、紫煙をくゆらすひと時を過ごしたいとき。 路傍に佇む喫茶店の門をくぐる。 なるべくならば、煙草の似合う、そんな店がいい。

 

<本日のサ店>

うちの仔カフェ

外観

内装
メニュー

アイスコーヒー ¥200

ここより下は、当ブログ執筆者の身辺雑記をふんだんに含んだ、取るに足らないとしか言いようのない雑文雑記ですので、お店の基本データのみを知りたい方は、上記目次より各項目をクリックし、あなたが必要とする情報を摂取したのち、早々に離脱することをお勧めします。バイバイ!

 

前回、金沢競馬を訪れ「金澤玉寿司 競馬場内店」を堪能してからの続きになります。

金沢競馬体験記①は、👇

kanazawa-drifter.net


「なるべく吸える喫茶店」とか銘打っておいて、寿司食ったうえに吸いもしなかったのが前回。

金沢競馬には、スタンド棟に食堂や売店があり、パドック横の軽食堂街にはカフェもある。原点たる喫茶店を競馬場内で利用する機会が訪れたことになる。

軽食堂街に向かう前に、まずは本館、レースコースを臨むスタンド棟に入る。

やや誤算だったのは、朝イチの無料ファンバスで来てしまうと、第一レースまでかなり余裕があるということ。

寿司食ったのに、まだレースは始まらない。

 


コース整備の様子を眺めながら、迫り来る勝負の時を待つ。
館内には、「提案箱」があり、一言申し上げたいような気もしたが、今のところ特に申し上げたいことはない事に殊に気付かされる。

スタンド棟内には、食堂や軽食を供す売店などがいくつか有り、諸先輩方たちは、レース開始まで思い思いの時間を過ごされている。
こういった勝負までの余裕というのが、駆け出しの私にはない。
憂うべきところ。

 


スタンド棟の上階からは、まだ空のパドック
その右に軽食堂街。
左側には、喫煙所あり。
心情への余裕をもたらす為に、一服しておこう。
といって、大概タバコを吸って余裕ぶっこいてる風の輩は、その実その余裕の無さをカモフラージュしているだけである。


ヤニきめながら、本日の出走番組表を眺めてみる。
が、何の啓示も降りてくる気配がない。

「うちの仔カフェ」が並ぶ軽食街エリアには、中央にテントが張られ、テーブルが並べられた食事ゾーン。クの字型に、9軒の飲食店が軒を連ねる。各店舗は定食、ラーメン、粉もの。寿司など多彩。アルコールの提供もある。

 


「うちの仔カフェ」は、軽食街のさきがけの位置。
他の店舗に漂うそこはかとない昭和感と比して、2022年にオープンした当店には明るさが香る。しかし、作りとしてはアルミサッシの引き戸が象徴的なバラック調。
「コーヒー カレー」と大書されたオーニングにも寂寥感がある。


しかし、入店してみると、外観からのギャップは大きい。
木目調と白色の壁と天井が併存し清潔感のある空間は確かにカフェと呼ぶにふさわしい。煩雑なファンシーさに寄っておらず、スッキリとした印象もある。

カウンターの最奥に座らせてもらい、アイスコーヒーをお願いする。
食事はワンコイン以下、ソフトドリンクはおしなべて200円。
この価格で、店内利用できるのは有り難い。

 


カウンター上には投票用のマークシートが置かれ、本日のレースの紹介VTRも流されている。
レース前に、このカフェに立ち寄り一攫千金に向かって熟考するのも一興。
実際、この日同席していたお客は皆マークシートに書き込み中。

 


なんか見た顔だと思ったら、先ほど「金澤玉寿司 競馬場内店」で一緒だった方。

 

「寿司食って、ここでコーヒーっていうのがいつもルーティンですか?」

「そや、それで負けるまでがルーティンや」

 

なるほどですね。

ちなみに、施設内店舗ということで、トイレもタバコも店外で、
ということで、「うちの仔カフェ」は

吸っちゃダメ

 

会計時に、写真撮影の許可をいただき店内を改めて眺めると、入口そばには、おにぎりやパン類も販売。いずれも、100円や200円と、これから負ける者たちにとっては、有り難い価格設定。

 


カウンター端には、開店三周年を祝う祝花が。

 

「3周年なんですね。おめでとうございます!」

「そうなんですー。おかげさまで」

 

笑顔で応対してくださるマダムに、先ほど「負けるまでがルーティン」との至言を放った旦那も、馬券検討からヒョイと顔を上げ、「もう3年やなー」と重ねての笑顔。

寿司にコーヒー、ちょっとしたコミュニケーションで充分に勝負への機運は高まった。

 

「ありがとうございましたー。いってらっしゃいー」

 

マダムに見送ってもらい、ほとんど、火打ち石カチカチやって、ご武運を祈願された気分で店を出る。
ごちそうさまでした。

 


いよいよ第一レースが迫り、パドックに出走馬たちが現れ出す。
入場者も幾分増えてきたように見える。

 


各馬の肌艶、汗の量、歩き方など見る。
見はしたが、ただ見ただけで、何の確たる情報も読み取れず。
馬が歩いてんなぁ、と感じただけ。
どの馬も精一杯頑張って走ってくれるはずである。

 


スタンド棟に戻り、予想開始。
パドックを確かめた諸先輩方も、マークシート記入を開始している。
結局、何となく数字を組み合わせるという、一切の合理性も蓋然性もない形で記入を終えた。
特段、競馬に合理性があるとも思えないので、感覚で予想するのが正しいような気もする。各予想や馬場状態、各馬のコンディションなどが「読める」人は、読めれば読めるほど、予想が困難になるのではないだろうか。
読んで読んで勝てば良いが、読んでも読んでも結局公式がないからこそのギャンブルであろう。

ここに居るの人々は、私も含めて、壮大な「負け」のなかに身を置いて、「勝つ」という刹那を希求し続けているのかも知れない。

 


肝心の賭金と賭け方であるが、2500円を馬連賭けするという、メチャメチャおよび腰。

競馬に来るというのに、財布には万券1枚という体たらく。
ま、ま、第一レースだし。様子見だよね。

 


ファンファーレが鳴り、

「金沢競馬ファンの皆様。おはようございます」

との場内アナウンスから、各馬一斉にスタート。

 

一瞬で2500円を失う。
「金沢の竜」中島騎手の5番サトノフォーミュラ完勝。
一着は当てたが、9を買っておらず撃沈。

こんなことなら、もっと寿司食っておいた方が、「うちの仔カフェ」でカレー食った方が有益だったのではないか。

 

 

念の為、払い戻しを試みたら、

「この投票券は的中していません」

とのこと。
それは、そうだろう。

 


次のレースまで、スタンド棟やその周囲を探索。

スタンド棟内にも喫煙室はあった。
また、コース付近にも灰皿の設置があり、金沢競馬場内には3ヶ所は喫煙所があることがわかった。

 

 

無料血圧測定コーナーは、割りに人気であった。

 


2階には、地方競馬の砂質の違いを体感できるコーナー。
実際に走る馬の気持ちに少しでも同化せんと、踏みしめたり、触ったりしてみるが、少しも同化出来る気がしなかった。

やはり北海道ばんえい競馬の砂は大ぶりでワイルド。ほとんど石。
この馬場を駆けるのは大層ヘビーであろうと、ここに来て少し競走馬の気持ちになれた。
また、佐賀競馬場の砂は準備中であった。

 


館内には、ギャンブル依存症啓発のポスターも各種ある。
あれだけ健康被害をアピールする煙草のパッケージを見ながら、健康被害を承知で買い求め、嗜むという行為を漫然と継続している私にとっては見慣れた景色。

「俺だけは依存症になんかならない」
という驕り。その傲慢さは、真っ当な警告など意にも介さない。
それはもう依存状態なのかも知れない。

 


さて、普段の生活で人生で終始負けているのに、今日の競馬でも負けて帰るのか。
せめて、トントンにしたい。
トントンでいい。大勝ちとか求めていない。
せめて、トントン。
とか考えているうちに深みにハマっていく、ような気もする。
せめてトントンから、いつしか背中をトントンされるようになるような気がする。
ちょっと意味がわからないが、

とはいえ、どんなに負けても所持金は残り6000円ほど。
競馬場内には絶対にATMとかATMとか置いて欲しくない。

どうやら、2023年あたりに競馬場や場外馬券売場からATMは完全撤去されたそうだ。
そりゃそうだろう。2年前まで競馬やってなくて良かった。
おそらく、競馬におけるもっとも合理的な施策。

 

もう勝ちとか負けとか言いたくない、トントンへのレースが始まる!
トントンへの執着だけを携えて、外は暑いので屋内からパドックを眺める。

 


トントンにしなきゃならないのに、なぜか第一レースより安い2300円をまたしても弱者の戦略馬連で賭ける。

 


したら、なんと…

5-7が的中!

やりました、俺。

 


払い戻しは、4450円也。

結果、4800円突っ込んで、4450円戻ってくる。
という、賽銭箱に100円玉投げて、釣り銭出てくる人生。

見事にトントン。

レースが終わった瞬間、馬券は紙切れに変わる、みたいなクリシェがあるが。
もともと馬券を買う紙幣だって紙切れ。
紙切れで紙切れを買って、紙切れに変えるだけ。

 

 

全部紙切れならば、どうなってもトントン。
2レース目で、見事にトントンにしたんだから、この後も賭け続けて勝ちを狙う、というのが野心のある大人の振る舞い。

しかし、もう気分はトントン。
トントンで良いのである。
私は冒険などしない。できない。クソつまらない人間である。
という自明を再確認して帰路に着く。
上がりまで勝負し続けるような豪気を有していたい人生だった。し、そんな豪胆さなど要らない人生だった。

 

早々に切り上げる私を横目に、新たな諸先輩各位が入場を続けている。
ギャンブルという非日常を味わいながら、畢竟、つまらぬ己と対峙させられるという稀有な経験でした。

 


帰りも、無料ファンバスを利用。

せっかく来たのに、2レースで帰るようなトントン野郎は少ないらしく、行きの混雑ぶりが嘘のような閑散っぷり。

 


金沢駅で降車する際に、運転手さんに「ありがとうございましたー」と告げると、

 

「はい、お疲れさんー」

 

と労ってもらえた。

以上、思いの外牧歌的な金沢競馬。
レースの魅力はいまひとつ掴みきれていないが、「金沢玉寿司」「うちの仔カフェ」はいずれも素敵であった。
お疲れ様でした。

 

 

2025年8月7日に石川県全域を襲った豪雨による被害で、現在「金沢競馬」は本場開催を取りやめている。

再開予定は、2025年9月7日。

今現在再開に向けて尽力されておられる関係者各位に敬意を表すとともに、再開後の活況を祈念する。
全国的に経営が不振だという地方競馬にあって、この休止期間の影響が、今後の金沢競馬の存続危機にまで及ばないことを願います。

www.kanazawakeiba.com

「うちの仔カフェ」さんの最新情報はSNSで確認可能です。

本場開催の9/7に合わせて「うちの仔カフェ」が再開されるかどうかは今のところ不明ですが、4周年に向けて再び営業を再開されることをお祈りしております。

 

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所在地

金沢市八田町西1 金沢競馬場内軽食堂街

営業時間

競馬場開催時間に準ずる

定休日

競馬場開催時間に準ずる

席数

カウンター x 5
テーブル x 2

電源

なし

Wi-Fi

競馬場内にあり

SNS

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店内BGM

場内放送

トイレ

店外

喫煙の可否

吸っちゃダメ