「小ネタ」
というと、『探偵ナイトスクープ』での桂小枝の傍若無人っぷりが、「♫テッテッテ♫」なジングルと共に思い出される。まあその時点で完全に老人な訳だが。
そして実は、私にとって「小ネタ」で真っ先に思い浮かぶのは、テレビ神奈川『billboard TOP40』で、ランキング形式で紹介される全米ヒットチャートの合間に挟み込まれる
「〇〇のギター、〇〇が来日して訪れた浅草で人形焼の美味しさに悶絶したそう」
みたいなクソどうでもよい、まさに「小ネタ」が大好きだった。
当時は、ネットも無く、最新の洋楽を聴くには、渋谷陽一のラジオや『billboard TOP40』を当てにして、かつ試聴などしながら、限られた原資の中からCDを買い求めたものであった。さらに、ミュージシャンのちょっとした情報などは、主に『ロッキング・オン』や『DOLL』『クロスビート』といった紙媒体のインタビュー記事を読み込むことでしか摂取出来なかった。
だから、あの「小ネタ」好きだったなぁ。
あそこでしか得られない大切な養分でした。
クソでも、どうでもよくも、なかった。

驚くべきことに『billboard TOP40』は1983年から現在も放送中。
番組の「声」をつとめる中村真理は、
「同一ビデオジョッキーによる最も長寿な音楽番組」
とギネス認定される栄誉を得ている。
ギネス記録というものの価値は横に置いておくとして、エラい長寿っぷり。
終わらない。
という悠久たる営為には敬意を表しつつも、始まればいつか終わる。終わらせねばならないのももう一つの真理。
以前、閉店直後に訪れて、その空間を、そのメニューを味わうことが叶わなかった喫茶店「ぼんくら」



kanazawa-drifter.net2025年7月11日に、もう無い喫茶店「ぼんくら」付近を通りかかる。
強烈な違和感。
4月の時点で、もう無かった訳だが、本当に無くなった。何も無くなった。
跡形もなく。

後追い記事というか、続報なので「小ネタ」だなぁ、と。
そんな風に感じてこのブログを書き始めたので、前段の「小ネタ」噺をしてしまったのだが、「ぼんくら」解体終了を「小ネタ」扱いするのは失礼千万。
すみません。
何より、いつもの私の喫茶店訪問ブログのクオリティが「大ネタ」なのか?
そんな上等な文章書いてないし。
すみません。


売り看板があったので、まだこの土地の活用先は決していないようだ。
しかし、こうして更地にならされた地面を見ると、とても広かったんだな。
つくづく、入店してみたかった。
「ぼんくら」

4月に見かけた全ては姿を消した。
いよいよ、「ぼんくら」は人々の記憶の中にしかなくなってしまった。
それで良いのだろうけど。
お疲れ様でした。




ちなみに、「ぼんくら」近くで気になる立て看板を見かけた。

関係者以外 この板を触らないで下さい。
生垣や水濠を荒らされることを懸念する内容ならば得心がいくのだが、「板」に特化したのは何故だろうか。
そのメッセージの目的が認知しがたいので、かえって「ここに関わらない方がいい」と判断し、区域全体が守られる効果を獲得しているような気もする。
高度なメッセージである。
といった、「小ネタ」でこの項を終えたい。
あらためて、「ぼんくら」さん、さようなら。



